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通りすがりの性的倒錯
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 こずなちゃんという女の子がいました。こずなちゃんはパパとママととっても仲が悪く、こずなちゃんはパパとママが大嫌いでした。
 ある日、パパとママが黒くてかわいい仔猫になっていました。こずなちゃんは猫が大好きです。猫たちがお腹をすかせていたので、こずなちゃんは猫たちにミルクをあげ、頭をなでてやりました。
 するとどうでしょう、かわいい猫たちはたちまち人間の姿になり、大嫌いなパパとママに戻ってしまいました。こずなちゃんはミルクの器を二人にぶちまけて、泣きながら家を出ていきました。
 夜になって、寒くなり、こずなちゃんはおなかがへってきました。仕方がないので家に帰ると、テーブルの上には三人ぶんの夕飯の支度があり、床では二匹の仔猫がにゃあにゃあ鳴いていました。こずなちゃんが猫たちを抱きあげると、二匹はまた人間のパパとママに戻ってしまいました。こずなちゃんはきまりの悪そうに、パパとママと夕飯を食べました。
 次の日、こずなちゃんが外から帰ってくると、パパとママはまた黒猫になっていました。猫たちはとってもかわいいのですが、ご飯をあげたり抱っこしたりすると、大嫌いな人間のパパとママになってしまうのです。猫たちが足元へにゃあにゃあすり寄ってくるので、こずなちゃんは猫たちを段ボールに入れ、近くの公園へ捨ててしまいました。あんなにかわいい猫たちですから、きっと誰かが拾ってくれるはずです。
 しばらくしたある日、こずなちゃんは道の真ん中で二匹の猫が死んでいるのを見つけました。農薬のついた草を食べて死んでしまったようです。顔を見ると、あのかわいい仔猫たちでした。こずなちゃんは猫たちを抱きあげて泣きました。けれども、冷たくなった猫たちは、黒い仔猫のままでした。


(了)



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むかし手で書いた百合小説が出てきたので打ち込んでみました。
分かりやすく言うとむらってます。あんまり明るい話じゃないです。
 

 染川初子はおばあちゃんである。東京の僻地に生まれ、嫁ぎ先の銭湯を切り盛りして暮らしてきた。しかし、彼女の営む銭湯と地球には、危機が迫っていた。
 初子はデッキブラシ片手に座りこみ、タイル張りの入浴場を眺めていた。冬の風呂場は刺すような寒さで、長靴を履いた足さえ悴んでいた。初子は立ち上がり、デッキブラシを放り投げて叫んだ。
「やめやめ、こんなボロ、磨いたってきれいにならんっての! だいたいこんな寒い中、誰がわざわざ銭湯に来るんだい!」
銭湯そめかわは、昨今の経済事情により存亡の機を迎えていた。しかし、先々代から町民に愛されるこの場所を閉めるわけにもいかず、染川家は頭を抱えていた。
「助けてやろうか?」
突然の声に初子が驚いて振り返ると、湯船の中から金髪褐色肌の男が現れた。見るからに不誠実そうなチャラ男であった。チャラ男は言った。
「おれの能力でこの風呂屋を元気づけてやろう。ただし交換条件でおれの仕事を少々手伝ってもらう。どうだ、ばあさん」
初子は目を丸くして答えた。
「まあ、なんだって開店前の女湯にボウズがいるんだい、今はこんなばばあしかいないってのに。でもこんなのの働きで家計が救われるんならありがたいけどねぇ」
「決まった!」
チャラ男が叫ぶと地鳴りが起こった。シャワーが一斉に噴き、荒れ狂う龍の如く、薄汚れた壁を、床を、洗い流していった。
「なんだいこれ!」
「風呂掃除だ!」
チャラ男が言い終えぬうちに水の勢いは止まり、眼前には磨き上げられたタイルたちが光り、浴槽には葡萄色の湯が張られていた。ワイン風呂である。唖然として突っ立つ初子に、チャラ男は言った。
「毎週水曜日、このワイン風呂をご提供してやろう。ここの名物にでもするんだな。そういうわけで、アンタにはおれの仕事を手伝ってもらおうか」
「待て、あたしゃ頼んでなんかいないよ、あんたが勝手にやったんだろ! ネガティブオプションだ!」
「違う、これは経済だ! Win-Winだ!」
「やかましい!」
初子がチャラ男にデッキブラシを振りおろしたその時、排水口から呻くような音が聞こえた。振り向くと、排水口からはへどろのようなものが蛇花火のごとく湧き上がっていた。
「なんだいこれ!」
「あれは怪獣、ドロドロンだ!」
見る見るうちにへどろのようなものは巨大化し、ボロ銭湯の屋根を突き抜け、どろどろの恐竜のようになった。ドロドロンは悪臭を放ち、煙突を破壊し、電信柱を薙ぎ倒していった。
「ヤツは都会の人間が出したゴミから生まれた破滅招来体……NP(ネオ・ポリューション)だ」
「なんで都会のゴミが田舎に回ってくるんだい!」
「被害者はいつだって地方民……公害とはそういうものさ」
かっこつけたチャラ男の声は、逃げまどう町民の叫びにまぎれてよく聞こえなかった。チャラ男はどこからか赤い布を取り出した。
「申し遅れた。おれはクダマキ。諸事情で地球の防衛に当たっている。そこで頼みたいことがある」
クダマキはその布を初子に差し出した。
「変身するんだ。変身して、魔女っ娘になるんだ」
「魔女っ娘って、日曜の朝にうちの孫が観てるような? バカ言うんじゃない、あたしゃ今年で六十五だよ?」
「六十五だからだ」
クダマキは真剣な調子を変えなかった。
「日本のお年寄りの力は素晴らしい……一世紀もの時を生き、知恵を、技術を、力を蓄えた。世界を救えるのは、ニッポンのお年寄りなんだ!」
熱を秘めたクダマキの眼差しに、初子の胸が高鳴った。
「あたしゃ一世紀も生きとらんがねえ……でもそこまで口説かれたら仕方ないね、うちの父ちゃんより情熱的だったよ」
初子はクダマキの手から布を受け取り、三角巾のようにして頭に巻いた。すると頭に衝撃が走り、初子は脳に浮かんだ言葉を叫んだ。
「ウクスオ・イカセハ・ヨジウヨ!」
全身に電撃のような痛みが走ったかと思うと、初子は淡い桃色の光に包まれ、猫背だったシルエットが若く艶やかなラインへと変わっていった。
「染川初子、今おまえは生まれ変わる! 世界を救う魔女っ娘――ラブリー初音ちゃんに!」
眩い光がやみ、そこに現れたのは、ピンクでフリフリなコスチュームをまとった初子――もとい、初音だった。
 かくして今、ラブリー初音の戦いは始まった!
 
  (完)

 男には、しあわせというものがわからなかった。
 男はそれがべつだん不幸だとは思わなかったが、あんまり気になって眠れないので、男はしあわせを探す旅にでた。

 白い外壁のたちならぶ街で、男は商人をつかまえて訊いた。
「しあわせとはなんだ。おまえの店では売っているか。」
口ひげの商人は、
「そんなもの、売ってるわけなかろ、売っていたらわしは儲かってしょうがない、それこそしあわせじゃあ。」と言った。
 男はなんとはなしに納得できず、商人からぬのきれを買って街を出た。

  えんえんつづく石畳の街で、男は娼婦をつかまえて訊いた。
「しあわせとはなんだ。おまえは客からそんなものをもらったりしたことはないか。」
派手な衣裳の娼婦は、
「客からはお金しかもらわないわ、でも、お金でしあわせは買えるから、しあわせのもとはもらったんじゃあないかしら。」
と言った。
 男は娼婦からは何も買わず、街を出た。

 せまい路地裏で、男は通りすがりの猫をつかまえてたずねた。
「しあわせとはなんだ。人間のわたしにはわからぬが、猫のおまえはもしや知ってはいぬか。」
猫はふうっとうなって、くわえていた鼠を吐き捨てて逃げていった。

 男はあんまりくたびれたので、てきとうな宿をみつけて休むことにした。
 山のふもとの宿は、見目こそ悪かったが、部屋のなかはきちんと手入れがゆきとどいておりきれいだった。宿のおかみは男をあたたかくむかえいれた。
 男はあたたかい飯をたべ、おかみと雑談をして楽しい夜をすごした。ふと、自分の旅のわけをおもいだして、おかみにたずねた。
「おかみさん、しあわせとはなんだ。わたしはそれをさがしてあちこちへ行ったのだが、どうにも見つからんのだ。」
あらあら、とおかみはおどろいてこたえた。
「しあわせというのはね、さがしていると逃げちまうものなんですよ。あなたが忘れてしまったころに、ふっとうしろにいたりするんですよ。」
「しかしね、おかみさん、わたしはそのしあわせというのがどんな姿なのか気になって、眠れやしないんですよ。」
「そうしたらね、さっきあたしと話していたことをおもいだしながら、とこにはいってごらんなさい。よく眠れますよ。」
おかみがそう言うので、男はもう一杯白湯をのんでから、灯りをけして、横になった。
 男は、夕餉のうまかったことや、おかみの話のうまいのをおもいだしているうちに、満ちたりた気分になって、眠りについた。

とあるソウルメイトへ捧ぐ未完成。
ホモです。
プロフィール
HN:
カルトッフェル村崎
性別:
非公開
職業:
制服界の貴公子(予定)
自己紹介:
●特殊な人種に分類される系の凡人です。
●GIDとTGを行ったり来たりしているセクマイです。
●性癖と思考が偏っています。


●すきなもの

・Sound Horizon / ZABADAK / Serani Poji
・ヤンデレ彼女 / HELL HELL / ボールルームへようこそ / 四月は君の嘘
・アイマス / モバマス
・イケメン女子
・制服


●経歴とか

・現在ニート
・チビハゲブサイクの三重苦
・ぼっち

・マニアック戦隊まにれんじゃー 紫パープル
・創作戦隊ブンガクジャー
  ブンガクダークブルー(引退)
・奇想戦隊ストレンジャー
  ストレンジムラサキ


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