百合です。メモ。

「チカはブスじゃないよ？」
「うるせぇ！ 俺なんか、俺なんか……」
「髪の毛だって黒くてまっすぐだし、ちゃんと手入れすればもっと綺麗になるよ」
カナが俺の髪の毛を触って言う。カナは笑っていた。
「なんだよ！ 口説いてんのか」
「口説いてるよ」
「は？」
声が漏れる。カナの方を見ると、彼女は笑顔を崩していなかった。
「ボクはチカが好きだ」
「……は？」
「頼むよ、口説かれてくれないかな」
「は？」
こいつは何を言っているんだろう。俺とカナはしばらく見つめ合っていた。俺もカナも黙っていた。先に口を開いたのは、カナだった。
「ダメ？」
「……意味がわからねえ」
俺はその場から去ろうと立ち上がると、足元がふらつくのを感じた。まっすぐ立てない。頭がぐらぐらする。そもそも、なんで俺はカナから逃げようとしたのだろう。……逃げる？
「チカ？ 大丈夫かい？」
カナが俺の腕を支えようとした。が。
　ぱん。
乾いた音が響いた。気付くと、俺はカナの頬をひっぱたいていた。
「……チカ」
「え、俺、俺……」
「チカ」
「うわあああっ！」
俺はカナを突き飛ばすと、通学カバンを放り投げて走り出した。カナから逃げた。カナが怖かった。優しい声が、手が、笑った顔が怖かった。
「チカ……」









主人公→チカ。俺っ子。不細工？女として生きたいのかどうでもいいのかよく分からない。
相手→カナ。ボクっ子。イケメン。王子様気質。転校してきてチカと仲良くなる。
舞台：女子高
話：性格がきつくて友達のできないチカのクラスにとんでもないイケメン（♀）が転校してくる　名前の漢字が同じ（哉）という理由で仲良くなるチカとイケメン　だがしかしイケメンがチカに惚れる

話は頭の中で既にできてたのだが、なんかこんなサイドストーリーあってもよくね？ と思って書いた結果。さっき思いついた。
テーマは「男の子みたいな女の子達の恋愛」です。趣味丸出し。
っていうか字面だけ見ると完全に薔薇ですね。でも百合なんです。

ちなみにこのお話は模試受けてる最中に暇すぎて思いついたもの。
さっさと話書いちゃいたいです。