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熱帯魚の水槽を眺めていた。
別段深い理由はない、デパートに連れて来られたのはいいが帰りのバスが来ないために暇潰しをしていただけの話である。
しかもその水槽というのは、ペット取り扱いのコーナーではなく、ネイルサロン(正式名称は知らないがそんな雰囲気のもの)の展示品というか装飾に過ぎない小さな水槽だった。
それでもクマノミやら名前は知らないが熱帯魚六種類と貝が居て、植物のような動物と思しき生物が木のように突っ立って水流にゆらゆら揺れているのである。
さて、先程、「植物のような動物と思しき生物」と書いた。
何故このようないちいち面倒臭い言い回しをするのか問われれば、そいつが動物か植物か判らないしそれどころか生物かなんなのかも判らんから、としか答えられない。
私は脊椎動物、特に哺乳類についてであれば一般人以上には知識があると自負している。
しかし脊椎が無くなると途端に、全くわけがわからなくなる。
私の頭の中ではホヤとフジツボが同じ仲間にカテゴライズされている。そのくらいには馬鹿だ。
どんな基準で生物非生物かを判断しているかというと、「動かなくて葉っぱのついていないもの」が非生物なのだ、私の頭の中では。
そういったわけで、「水流にゆらゆら揺れているもの」が、自分の意思で動いているのかそれとも本当に流されているだけなのか判らないので、私には奴が生物なのかそうでないのか判らない。
実は、ここまでの文章は先程の面倒臭い言い回しの言い訳であり、本題ではないのである。
というわけで本題だ。
「奴」の正体が判らんと思いつつ水槽を眺めていたのはいいが、これは人間に例えると大変な事態になるのではないかと考えた。
貝が居た、と書いたが、私は初めそれを貝でなく石ころだと思っていたのである。目玉らしきものがにゅっと飛び出て動き、初めて生きている貝だと気づいた。
石ころなのか貝なのか、貝なのか貝殻なのか、動物なのか植物なのか、エトセトラ。
水槽という小さなスケールの話だからいいものの、これが、もしも地球規模になったら、大変気味が悪い。
魚は動いている人間、
石ころはマネキン、
貝は眠っている人間、
貝殻は死んでいる人間、
「奴」は、よく、判らない。
五種類が皆一緒くたに群れて、その辺の道端に転がっている。
魚達は歩けば、当然転がっているものを踏みつける。
それが貝だったら飛び起きて怒鳴りつけるだろうし、石ころだったら返事は無いし、魚は寝ていないし、貝殻もへんじがない。ただのしかばn
「奴」は、判らない。声を掛けたら息をしていなかったり、怒られるのを覚悟で踏みつけたら臓物が飛び出てきたり、やっぱり怒られたり。怒られたら平和なものだ。
私だって踏まれるかもしれない。
屍と思われているかもしれない。
貝なのに、貝殻としてしか見てもらえていないのかもしれない。
「よく判らない」と、最初から意識されていないのかもしれない。
自分が死んでいると思ってる人が生きていて、
自分が生きていると思ってた人が死んでいて、
自分は生きているのに死んでいると思われたりもして。
ここは水槽だったのか。
自分は、魚とマネキンと貝殻と、何に見られているのだろう。
なんて思った。
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