忍者ブログ
通りすがりの性的倒錯
Calendar
<< 2024/11 >>
SMTWTFS
12
3456 789
10111213 141516
17181920 212223
24252627 282930
Recent Entry
Recent Comment
Category
612   611   610   608   606   605   604   603   602   601   600  
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


人は誰しも生まれたときに刃の種を持っている。
そして成長と共に、その刃を大きく、強く、鋭く尖らせていく。
だが誰も、生まれたときから持っているそれが「凶器」だと気づかないのである。
だから平気でその刃を人に向けるのだ。刃で人の肉が切れることを知らないから。

その少年とて例外ではなく、彼もまた同じようにとある少女にその刃を向けた。
他者と違ったのは、その切っ先がとてつもなく鋭利であること、そして、相手の少女がごく稀にいる「刃を持っていない人種」だったということだ。
少女は、少年の刃を異物だと認識した。刃の鋭さを、それに触れれば肉が切れることが分かったのだ。

少女は少年を振り払って逃げた。そうして、切っ先が少年のほうへ向かってきて、少年の肉が切れた。
傷口からは血が溢れ出た。感じたことのない激しい痛みを覚えた。
そうして少年は、自分の刃が「凶器」であることにはじめて気づいたのである。

世界には、その刃を振り回して、無辜の人を殺したり、傷つけたりしてしまう人間もいる。
ただ、彼らはその刃で人の肉が切れることを未だに知らない。何故なら自分の血を見たことがないからだ。
肉親を殺された者でさえ、自分の刃を凶器とも思っていない。それどころか、自分のそれが刃だとも気づかずにその切っ先を別の誰かに向けていたりさえするのだ。
少年はと言えば、誰かが誰かに凶器を突きつけているのを恐怖に怯えながら眺め、片手では未だに刃を持ち上げて誰かにまっすぐその切っ先を向けているのである。

PR

コメント
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
カルトッフェル村崎
性別:
非公開
職業:
制服界の貴公子(予定)
自己紹介:
●特殊な人種に分類される系の凡人です。
●GIDとTGを行ったり来たりしているセクマイです。
●性癖と思考が偏っています。


●すきなもの

・Sound Horizon / ZABADAK / Serani Poji
・ヤンデレ彼女 / HELL HELL / ボールルームへようこそ / 四月は君の嘘
・アイマス / モバマス
・イケメン女子
・制服


●経歴とか

・現在ニート
・チビハゲブサイクの三重苦
・ぼっち

・マニアック戦隊まにれんじゃー 紫パープル
・創作戦隊ブンガクジャー
  ブンガクダークブルー(引退)
・奇想戦隊ストレンジャー
  ストレンジムラサキ


検索を開始する。
キーワードは、
Template & Icon by kura07 / Photo by Abundant Shine
Powered by [PR]
/ 忍者ブログ